やまなかこ未来ノートYamanakako Mirai Note

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SOCIAL DESIGN

人と人をつなぎ、まちづくりのプラットフォーム「タカラボ」

丸山高弘さんTakahiro Maruyama

タカラボ
宝ボ推進事業コア施設責任者
山中湖情報創造館指定管理者館長

山中湖エコミュージアム推進事業は、
宝のラボラトリー「宝ボ」推進事業としてスタートしました。

山中湖村では、山中湖エコミュージアム推進事業として、地域の「宝」をみつけ山中湖の魅力を再発見する活動を行ってきました。
平成27年度には、山中湖エコミュージアム基本計画『山中湖宝ボの書』が策定されました。同時にワークショップを通じて見つけられた宝は400件ほどにもなり、そのうち200件はインターネット上に『やまなかこ宝めぐりマップ』として公開され、さらに50件を『山中湖村宝めくり50』としてカレンダー形式のものがつくられ、村内全戸配布を行いました。

平成28年度からは、それまでの行政主導の取り組みから、将来的には村民主体の活動にする移行期として、山中湖情報創造館をコア施設として、同館の指定管理者であるNPO法人地域資料デジタル化研究会が業務委託を受けて推進活動に取り組んでおります。

・「やまなかこ宝めぐりマップ」を基本とした宝データベースの更新作業
・山中湖情報創造館に「宝ボ ステーション」と「宝ボ コーナー」を開設。
・毎月の「宝ボ ワークショップ」の開催

など盛りだくさんです。

山中湖村の宝を[みつけ][みがき][つなぎ][したて][じまん]にすること

この「宝ボ」推進事業には、ひとつの目標があります。それは山中湖村の宝を[みつけ][みがき]、[つなぎ][したて]、[じまん]にすること。 宝じまんとは、宝をベースにした事業化を展開する事業主体をつくり、村民のみなさんが山中湖に暮らして良かったと「誇り(シビック・プライド)」を持ち高めること。
もう一方に、山中湖に訪れる方々に、山中湖を自慢できる商品やサービスを開発し提供し「稼ぐ力」を生み出すことです。そのようなビジョンを描きながらワークショップを開催しております。
どなたでも参加できますので、ぜひ次回はご参加ください。

山中湖の将来、まちづくりに対する意見を公開する場、ワークショプ

第1回ワークショップ / 平成28年4月21日

第1回ワークショップ
高村村長のごあいさつをいただき、村民17名の方々のご参加をいただき開催いたしました。 第1回目のワークショップは『アイデアソン』とし、ワークショップは「リサーチ」「イベント」「情報発信」「事業化」の4つのテーブルに別れて、時間を決めてそれぞれのテーブルを移動しながら、みなさんのアイデアを模造紙に書き出しました。いろいろなアイデアが模造紙いっぱいに書き出されました。

村民のみなさんひとりひとりが、実は常日頃からむらづくりに対してたくさんの思いやアイデアをお持ちなのだと、あらためて実感しました。
こうした「想い」を少しずつでも「カタチ」にしていくことが、「宝ボ」の大きな使命なのだと感じます。

第2回ワークショップ / 平成28年5月25日

第1回ワークショップ
第2回目は、前回のアイデアを誰が、どう実現するのかということで「事業化」をテーマにディスカッションしました。
参加されたみなさまもそれぞれお仕事などをお持ちですので、事業化をする場合には「誰がそれをやるか」がなければ、何も進みません。

このテーマに関してはしばらく時間をかけながら、「誰が」また「どんな組織/法人」で取り組むことが適切なのかを、引き続き検討したいと思っています。

第3回ワークショップ / 平成28年6月21日

第1回ワークショップ
ワークショップ前の6月14日に、平野古道、長池古道(旧鎌倉往還とされている道)を調査しました。 山中湖村側からの道や忍野村側からの道など、今の舗装された道路とはまた違う道の発見でした。

それを踏まえてワークショップでは、山中湖情報創造館に収蔵されている山中湖村の古地図(大正14年、昭和5年、昭和27年)と現在の地図をつき合わせながら、山中湖村内の古道の確認作業と意見交換を行いました。

第4回ワークショップ / 平成28年7月19日

第1回ワークショップ
山中湖の食文化について意見交換をしました。
特に、もろこし粉を使った「おつけだんご」を地域ブランドとして山中湖ならではの名産にできないだろうかというプランニングです。 おつけだんごはすでに大月市で名前があがっていますが、あちらは小麦粉によるもの。 山中湖はかつてつくっていた甲州もろこしによるもろこし粉と、上新粉を使った、もっちり歯ごたえのあるおつけだんごです。

将来的には村内の飲食店で振る舞えるようにすることと、体験工房などで、おつけだんご作り体験なども実施したいと、夢が広がりました。

第5回ワークショップ / 平成28年8月18日

第1回ワークショップ
夏のワークショップは参加者も多く、テーブルを2つに分けての開催です。
前回の山中湖の食文化をふまえ、ひとつは「食文化:おつけだんごとワカサギプロジェクト」テーブル、もうひとつは「伝統文化と古道」のテーブルです。

新規参加者の取り組みとして『安産まつり』を宝とした妊活イベントに取り組んでいる方のお話を伺うことができました。
山中湖村には報湖祭や安産まつり、紅葉まつりやダイヤモンド富士などの宝がたくさんあるのに、それを上手にブランド化し、地域全体の宝にすることができていないとの指摘もあり、安産まつりなら、妊活から、山中湖オリジナルの出産用品やベビー用品の開発や販売など、ある意味で「便乗」であっても地域全体で広げていくことでブランド化できるのではないかというご意見をいただくことができました。
宝じまんとして事業化には、重要なヒントだと思います。

第6回ワークショップ / 平成28年9月20日

第1回ワークショップ
山中湖ならではの特産になる可能性をもった「ガーデンハックルベリー」を使ったジャムの試食会ではじまりました。 またワカサギプロジェクトから新商品であるワカサギを使ったアンチョビ「ワカチョビ」をはじめ、山中湖村の食文化としての試作、商品化など可能性がまだまだあることを実感します。
また、徐福フォーラム国際大会のお知らせや、フットパス事業化のためのアイデアなどのディスカッションで盛り上がりました。

第7回ワークショップ / 平成28年10月20日

第1回ワークショップ
今回から、秘密兵器「えんたくん」を導入しました。
円形のダンボールを使ったアイデアを書き出すツールです。 模造紙よりも参加のみなさんから等距離で意見が書き込めるものです。
実際にはテーブルがなくても、参加者のみなさんの膝の上を借りて、その場ですぐにディスカッションができるという優れもの。
台になる厚手のダンボールと、書き込める交換用の用紙があります。

第8回ワークショップ / 平成28年11月17日

第1回ワークショップ 第1回ワークショップ
冒頭に、御殿場市における食文化として「みくりやそば」の普及啓発に取り組まれた勝又さんのお話を聞く機会をもうけました。
御殿場市では市役所が主導となって、みくりやそばの条件を決め、普及展開する事業に取り組んでいるとのこと、その事業内容やご苦労などを伺うことができました。

今回もえんたくんを使って様々なアイデア出し。
グループ1では、交通(いわゆる一次交通と二次交通など)について問題点や課題点、解決のためのアイデアなどが出されました。
グループ2では食文化としておつけだんごの材料にもなっているもろこし粉を使った料理のレシピコンテストなどはどうか、というアイデアも出たりしています。
地域の食文化は、大きなテーマです。

第9回ワークショップ / 平成28年12月20日

第1回ワークショップ 第1回ワークショップ
4月から始まった宝ボワークショップ。年末なのでパーティー形式を……と考えていたのですが、みなさまからの様々なアイデアもでてくるので、テーブルを2つに分けてディスカッション。

チーム1は「地域資料を使ったマネジメント」特に修学旅行などの学習ツアー、インバウンドの方々への地域の情報(地域の知識)の提供がひとつの課題になっているとのこと。
山中湖情報創造館という図書館には山中湖資料や富士山資料などの地域資料のコレクションもあるので使って欲しいと思っていますが、手軽にコンパクトにまとまっている資料が無いことも解決すべき課題だと感じました。

もうひとつのチームでは「標高1000m」をテーマにしてディスカッション。 特にこの気圧が重要であるとのこと。 孫が空気と気圧のなかでの癒し(リトリート)が、山中湖のなによりのおもてなしではないかというご意見。取り組むべき将来像がみえそうです。

「宝ボ」活動を通じて、行政主導ではなく、村民による民間主導へ

などと、駆け足で宝ボワークショップの様子をお伝えしました。
毎月のワークショップは、今後も引き続き実施してまいります。
参加は無料。
わきあいあいとしたなかで、山中湖の将来、まちづくりに対する意見を公開する場として行ってまいります。
アイデアはすべて実現できるわけではありませんが、可能なものは実際の商品やサービスというカタチにしていきたい。
それが「宝ボの事業化」の目標でもあります。
ご存知のとおり、山中湖は「富士箱根伊豆国立公園」の特別地域であり、富士山世界遺産の構成遺産でもあります。
その山中湖村の全村公園化計画であり、エコミュージアムであり、宝ボ推進事業があります。
いままさに国の観光ビジョンの中にも、世界水準のナショナル・パークを実現する取り組みが始まっております。
山中湖村はこの「宝ボ」活動を通じて、行政主導ではなく、村民による民間主導で、これを実現できたら一層素敵な住んでよし、訪れてよしの村になっていくと思っています。
ぜひ、村民の皆様のご参加を、おまちしております。

TEXT by Takahiro Maruyama

丸山高弘

丸山高弘マルヤマ タカヒロ

山中湖情報創造館 指定管理者 館長
NPO法人地域資料デジタル化研究会 副理事長

山中湖情報創造館 http://www.lib-yamanakako.jp/
FACEBOOK https://ja-jp.facebook.com/maruyama.takahiro
TWITTER https://twitter.com/maruyama3
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